
琵琶湖のゴミ
倉茂 好匡
A5
66
ページ
並製
ISBN 9784883254026 Cコード 1340
刊行年月日:不明
書店販売日:2010年2月18日
本体価格:800
円
税込価格:880
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内容紹介
総延長300mの湖岸に5ヶ月で5万個ものゴミが漂着―。最も多いゴミは何か? 湖上や湖底にも大量にあるのか? 漂着ゴミを毎日調査した結果、見えてきたものとは? 「湖岸清掃」だけでは解決しないゴミ問題を平易に語る。
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目次
1 琵琶湖岸はゴミだらけ
日本中の水辺にはゴミがある/湖流や風などの影響はあるのか
琵琶湖付近に多い風は、北西から南東向き
彦根市付近の沿岸流は、北東から南西向き
漂着ゴミを毎日調査して、気象環境との関連を探る
2 調査の方法
堆積域と浸食域の計6区間で毎日調査
区間ごとに分類し、一つずつの質量を計測
3 すさまじいゴミの量
154日間に5万150個のゴミが漂着/侵食域より堆積域にゴミが漂着しやすい
最も多いのゴミは何か/発泡スチロール類のゴミ
金属類、ガラス・陶器類、紙類のゴミ/その他の種々雑多なゴミ
4 素材別のゴミを詳しくみると
ビニール・プラスチック類の内訳/発泡スチロール類の内訳/金属類の内訳
5 どんな日にゴミは多いか
出水日とその翌日はゴミが多い/河川に溜まっていたゴミが流れ出す
6 風で吹き寄せられるゴミ
なぜS1の区間にはゴミが多いのか/岸向きの風がゴミを運ぶ
7 ピンポン玉の漂流実験から
沿岸流の発生と風の働き/3種類のピンポン玉で実験
ピンポン玉が岸に漂着するまでの時間/ピンポン玉が動いた軌跡
ピンポン玉Aはフタ付きペットボトル
8 ゴミがゴミである瞬間
捨てられた時期を推定するには/賞味期限などから放置期間を推定
ペットボトル・飲用缶・紙パックを比較
9 古いゴミたち
製造年月日の古いゴミ/年代別に見てみると
10 ゴミは語る
湖南市のゴミがなぜ彦根市湖岸に漂着したのか
かなりの量は河川から/湖上や湖底にも大量のゴミが
11 川にもゴミがあるのか ―「おわりに」に代えて―
本当に河川にもいっぱいあるのか/土砂中のゴミで堆積時期がわかるのか
こんなものが埋まっている!/「湖岸清掃」だけで問題は解決しない
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日本中の水辺にはゴミがある/湖流や風などの影響はあるのか
琵琶湖付近に多い風は、北西から南東向き
彦根市付近の沿岸流は、北東から南西向き
漂着ゴミを毎日調査して、気象環境との関連を探る
2 調査の方法
堆積域と浸食域の計6区間で毎日調査
区間ごとに分類し、一つずつの質量を計測
3 すさまじいゴミの量
154日間に5万150個のゴミが漂着/侵食域より堆積域にゴミが漂着しやすい
最も多いのゴミは何か/発泡スチロール類のゴミ
金属類、ガラス・陶器類、紙類のゴミ/その他の種々雑多なゴミ
4 素材別のゴミを詳しくみると
ビニール・プラスチック類の内訳/発泡スチロール類の内訳/金属類の内訳
5 どんな日にゴミは多いか
出水日とその翌日はゴミが多い/河川に溜まっていたゴミが流れ出す
6 風で吹き寄せられるゴミ
なぜS1の区間にはゴミが多いのか/岸向きの風がゴミを運ぶ
7 ピンポン玉の漂流実験から
沿岸流の発生と風の働き/3種類のピンポン玉で実験
ピンポン玉が岸に漂着するまでの時間/ピンポン玉が動いた軌跡
ピンポン玉Aはフタ付きペットボトル
8 ゴミがゴミである瞬間
捨てられた時期を推定するには/賞味期限などから放置期間を推定
ペットボトル・飲用缶・紙パックを比較
9 古いゴミたち
製造年月日の古いゴミ/年代別に見てみると
10 ゴミは語る
湖南市のゴミがなぜ彦根市湖岸に漂着したのか
かなりの量は河川から/湖上や湖底にも大量のゴミが
11 川にもゴミがあるのか ―「おわりに」に代えて―
本当に河川にもいっぱいあるのか/土砂中のゴミで堆積時期がわかるのか
こんなものが埋まっている!/「湖岸清掃」だけで問題は解決しない
前書きなど
刊行によせて
滋賀県立大学環境科学部では、1995年の開学以来、環境教育や環境研究におけるフィールドワーク(FW)の重要性に注目し、これを積極的にカリキュラムに取り入れてきました。FWでは、自然環境として特性をもった場所や地域の人々の暮らしの場、あるいは環境問題の発生している現場など野外のさまざまな場所にでかけています。その現場では、五感をとおして対象の性格を把握しつつ、資料を収集したり、関係者から直接話を伺うといった行為を通じて実践のなかで知を鍛えてきました。
私たちが環境FWという形で進めてきた教育や研究の特色は、県内外の高校や大学などの教育関係者だけでなく、行政やNPO、市民各層にも知られるようになってきました。それとともに、こうした成果を形あるものにして、さらに広い人々が活用できるようにしてほしいという希望がよせられています。そこで、これまで私たちが教育や研究で用いてきた素材をまとめ、ブックレットの形で刊行することによってこうした期待に応えたいと考えました。
このブックレットでは、FWを実施していく方法や実施過程で必要となる参考資料を刊行するほか、FWでとりあげたテーマをより掘り下げて紹介したり、FWを通して得た新たな資料や知見をまとめて公表していきます。学生と教員は、FWで県内各地へでかけ、そこで新たな地域の姿を発見するという経験をしてきましたが、その経験で得た感動や知見をより広い方々と共有していきたいと考えています。さらに、環境をめぐるホットな話題や教育・研究を通して考えてきたことなどを、ブックレットという形で刊行していきます。
環境FWは、教員が一方的に学生に知識を伝達するという方式ではなく、現場での経験を共有しつつ、対話を通して相互に学ぶというところに特色があります。このブックレットも、こうしたFWの特徴を引き継ぎ、読者との双方向での対話を重視していく方針です。読者の皆さんの反応や意見に耳を傾け、それを反芻することを通して、新たな形でブックレットに反映していきたいと考えています。
2009年9月
滋賀県立大学環境フィールドワーク研究会
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滋賀県立大学環境科学部では、1995年の開学以来、環境教育や環境研究におけるフィールドワーク(FW)の重要性に注目し、これを積極的にカリキュラムに取り入れてきました。FWでは、自然環境として特性をもった場所や地域の人々の暮らしの場、あるいは環境問題の発生している現場など野外のさまざまな場所にでかけています。その現場では、五感をとおして対象の性格を把握しつつ、資料を収集したり、関係者から直接話を伺うといった行為を通じて実践のなかで知を鍛えてきました。
私たちが環境FWという形で進めてきた教育や研究の特色は、県内外の高校や大学などの教育関係者だけでなく、行政やNPO、市民各層にも知られるようになってきました。それとともに、こうした成果を形あるものにして、さらに広い人々が活用できるようにしてほしいという希望がよせられています。そこで、これまで私たちが教育や研究で用いてきた素材をまとめ、ブックレットの形で刊行することによってこうした期待に応えたいと考えました。
このブックレットでは、FWを実施していく方法や実施過程で必要となる参考資料を刊行するほか、FWでとりあげたテーマをより掘り下げて紹介したり、FWを通して得た新たな資料や知見をまとめて公表していきます。学生と教員は、FWで県内各地へでかけ、そこで新たな地域の姿を発見するという経験をしてきましたが、その経験で得た感動や知見をより広い方々と共有していきたいと考えています。さらに、環境をめぐるホットな話題や教育・研究を通して考えてきたことなどを、ブックレットという形で刊行していきます。
環境FWは、教員が一方的に学生に知識を伝達するという方式ではなく、現場での経験を共有しつつ、対話を通して相互に学ぶというところに特色があります。このブックレットも、こうしたFWの特徴を引き継ぎ、読者との双方向での対話を重視していく方針です。読者の皆さんの反応や意見に耳を傾け、それを反芻することを通して、新たな形でブックレットに反映していきたいと考えています。
2009年9月
滋賀県立大学環境フィールドワーク研究会
著者プロフィール
1958年12月14日生まれ。1983年3月北海道大学大学院理学研究科地球物理学専攻修士課程修了。1983年4月から1989年3月まで東京都私立成蹊学園・成蹊中学高等学校教諭。1989年4月北海道大学大学院理学研究科地球物理学専攻博士後期課程入学、1992年3月同修了。1992年6月北海道大学大学院環境科学研究科助手、1993年4月北海道大学大学院地球環境科学研究科助手、1998年10月滋賀県立大学環境科学部助教授、2005年9月滋賀県立大学環境科学部教授、現在に至る。専門は水文地形学、陸水物理学。
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担当から一言
環境ブックレット片手にフィールドに出てみよう。現場で得た知見をわかりやすく語る新シリーズ登場! 『フィールドワーク心得帖』(上・下)とともに3冊同時発売。
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