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書影

自費出版年鑑2008

自費出版ネットワーク, サンライズ出版
A5 207 ページ 並製
ISBN 9784883253647 Cコード 2
刊行年月日:不明
書店販売日:2010年2月18日
本体価格:2000
税込価格:2,200
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内容紹介
第11回日本自費出版文化賞へ応募された全作品の書名、著者名などの掲載とともに、受賞作品の紹介、自費出版に関する情報、日本自費出版ネットワーク会員一覧、第12回日本自費出版文化賞の募集要項も掲載。
目次
■刊行のことば 長年ならではのもろもろ/中山千夏
■第11回日本自費出版文化賞大賞受賞
『幸福の瞬間 アジアを生きる子どもたち』佐藤完兒郎さんインタビュー
■ほんのエッセイ 自費出版の意味と強み(弱み)/沢辺 均〈ポット出版〉
■特集 曲がり角に来た「共同・協力出版」商法
   真価が問われる自費出版界/「自費出版ジャーナル」編集員会
ようやくできた私の本 新風舎倒産に巻き込まれて/豊田令枝〈豊ママ舎〉
■書籍流通の基礎を学ぶ 出版ビジネスの現状・課題・未来/川上賢一〈地方・小出版流通センター〉
■第11回日本自費出版文化賞 発表
受賞作品の紹介
講評
受賞のことば
データ集計
入選作品
その他の応募作品

書名索引・著者名索引
第1回~10回日本自費出版文化賞受賞作品
日本自費出版ネットワーク会員名簿
第12回日本自費出版文化賞募集要項
前書きなど
■長年ならではのもろもろ
 中山千夏(NPO法人日本自費出版ネットワーク代表理事)

 まずはお礼を。NPO法人になってから、日本自費出版ネットワークは4年目を迎えています。私は呑気に御神輿に乗ったまま、無事、代表理事の面目を保ってまいりました。そして、ネットワークが主催する日本自費出版文化賞は、今年、堂々の第11回を開催することができました。
 いずれも、会員のみなさんの気配りと努力と工夫、そして関係各位のご協力のおかげです。本当にありがとうございます。
 50歳を超したころから、年月の重みというものが、よくわかるようになりました。自分自身が、いろいろな人間関係や運動について、「長年のつきあい」や「長年の営み」を持てるようになった、そして、「長年ならでは」のもろもろをそこに発見したからです。確かにこれは、年をとってみなければ実感できないものでした。負け惜しみではなくて、年をとるのはいいものだな、と思うのは、そんな実感を持つ時です。
 第1回文化賞の最終選考に臨んだ時、私は49歳でした。そして第11回文化賞の選考に臨んだ時、私は翌月には還暦を迎えようとしていました。そうして、現在の文化賞のありようを見るにつけても、そこに集うかたがたと交流するにつけても、それらはみんな、その10年あまりの年月を経てこそ、現前しているものである、ひしひしとそう感じずにはいられませんでした。
 重みのひとつの形は、ネットワークが創出した自費出版アドバイザーの資格を得た会員が、今年、相次いで、自費出版の解説、奨励の書を出版されたことでしょう。悪質な業者による被害から、出版したいひとびと発言したいひとびとを守り、自費出版へのよい道を示したい、その私たちの思いが、十余年を経て、こんな形に結実したのだと思います。
また今年は、年鑑のほかに『ひとびとの声が聞こえる 日本自費出版文化賞10年のあゆみ』を出版することができました。当たり前、と言われればそのとおりですが、これもまた、10年余りの年月を経てこそ、実ったひとつの果実だと、深い感慨を覚えずにはいられません。
 自費出版は地道な文化です。関係者が、その意義を認め、支持し、それを日々、月々、年々、積み重ねて、ようやく今日、ありうる文化だと思います。そして、形のうえでは団体や企業の連携が支えているけれど、実は、ひとびとのネットワークが継続の力になっているのだと、今年も改めて感じました。
 これからも私たちと結び合って、自費出版文化を支えてくださるよう、よろしくお願いいたします。
著者プロフィール
1996年に社団法人日本グラフィックサービス工業会の会員が設立し、2004年にNPO法人化。日本自費出版文化賞の運営、日本自費出版フェスティバルの開催、自費出版アドバイザーの育成・研修・認定制度の運営等を行っている。
担当から一言
日本で唯一の自費出版に関する年鑑です。