
源氏物語の近江を歩く
畑 裕子
A5
128
ページ
並製
ISBN 9784883253555 Cコード 326
刊行年月日:不明
書店販売日:2010年2月18日
本体価格:1800
円
税込価格:1,980
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内容紹介
源氏物語が作られて千年を経た2008年。京都・大津などでは源氏物語千年紀イベントが繰り広げられる。石山寺で物語を着想し、主人公「光源氏」のモデル・源融(とおる)は大津市仰木に祀られ、横川の僧は比叡山延暦寺の高僧、恵心僧都源信である。京の都が中心の物語とはいえ、近江には源氏物語ゆかりの土地や人びとが存在する。傷心の式部が越前にむかった琵琶湖湖上で何を見てどのように感じたのか、女性の心のひだを繊細に浮かびだす著者の筆致が光る。物語の進展とともに、ゆかりの地を紹介しながら式部の創作の背景と心象、当時の近江の情景など幽玄の世界が漂う。源氏物語をたのしみながら近江の王朝文化の香りを求める旅のガイドブックとなっている。
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目次
源氏物語と石山寺6
紫式部『源氏物語』を草案 16
『紫式部日記』をひもとく/文学的素養/父と娘の絆/広がる噂/宮仕え/石山寺と平安貴族/石山詣
ガイドマップ[石山寺とその周辺
紫式部が通った近江路40
逢坂の関跡/白鬚神社/塩津海道/深坂古道/磯崎
ガイドマップ[式部、京から越前へ
光源氏のモデル源融と、源信64
光源氏のモデル、源融/融神社/横川の僧のモデル、源信/源信が創建した海門山満月寺/源信ゆかりの堅田の町並
ガイドマップ[中世に繁栄した堅田の町並
源氏物語の世界を歩く80
逢坂の関「関谷」の巻/関蝉丸神社/月心寺/長安寺の牛塔/近江の君と妙法寺/比叡山法華堂/比叡山恵心堂/坂本の町並/父藤原為時が出家した三井寺
紫式部と清少納言108
ライバル意識/摂関政治/定子一族の盛衰/主家の没落を描かない清少納言/彰子の入内と道長の栄華/才女、女房たちの活躍
ガイドマップ[大津を訪ねる
『源氏物語』関係年表120
藤原氏家系略図121
近江の旅便利帖122
索引125
コラム
石山寺の創建と歴史 30
観音信仰と石山詣 34
『源氏物語』の時代の近江 38
越前の紫式部 60
比良八講 61
比叡山延暦寺の創建と歴史 106
法華八講を受け継ぐ日吉大社 115
大津祭と源氏山 116
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紫式部『源氏物語』を草案 16
『紫式部日記』をひもとく/文学的素養/父と娘の絆/広がる噂/宮仕え/石山寺と平安貴族/石山詣
ガイドマップ[石山寺とその周辺
紫式部が通った近江路40
逢坂の関跡/白鬚神社/塩津海道/深坂古道/磯崎
ガイドマップ[式部、京から越前へ
光源氏のモデル源融と、源信64
光源氏のモデル、源融/融神社/横川の僧のモデル、源信/源信が創建した海門山満月寺/源信ゆかりの堅田の町並
ガイドマップ[中世に繁栄した堅田の町並
源氏物語の世界を歩く80
逢坂の関「関谷」の巻/関蝉丸神社/月心寺/長安寺の牛塔/近江の君と妙法寺/比叡山法華堂/比叡山恵心堂/坂本の町並/父藤原為時が出家した三井寺
紫式部と清少納言108
ライバル意識/摂関政治/定子一族の盛衰/主家の没落を描かない清少納言/彰子の入内と道長の栄華/才女、女房たちの活躍
ガイドマップ[大津を訪ねる
『源氏物語』関係年表120
藤原氏家系略図121
近江の旅便利帖122
索引125
コラム
石山寺の創建と歴史 30
観音信仰と石山詣 34
『源氏物語』の時代の近江 38
越前の紫式部 60
比良八講 61
比叡山延暦寺の創建と歴史 106
法華八講を受け継ぐ日吉大社 115
大津祭と源氏山 116
前書きなど
【巻頭文より】
瀬田川のほとり、式の彩を織りなす石山寺。天然記念物の硅灰石に立つ如意輪観音像の霊験を求めて、平安時代より多くの人々が石山寺に詣でた。石山寺に伝わる「石山縁起」では紫式部をはじめ、当代きっての女流作家の霊験記が登場し、石山寺への憧憬を集めた。7日間石山寺に参籠した紫式部は、水面に映える名月を見て、須磨・明石の巻を着想したという。近江ゆかりの人びとや、近江の名勝があまた登場する『源氏物語』には、風向明媚な琵琶湖のほとりの情景がたくみに表現されている。千年の昔に思いをはせ、近江の源氏物語の世界を旅してみよう。
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瀬田川のほとり、式の彩を織りなす石山寺。天然記念物の硅灰石に立つ如意輪観音像の霊験を求めて、平安時代より多くの人々が石山寺に詣でた。石山寺に伝わる「石山縁起」では紫式部をはじめ、当代きっての女流作家の霊験記が登場し、石山寺への憧憬を集めた。7日間石山寺に参籠した紫式部は、水面に映える名月を見て、須磨・明石の巻を着想したという。近江ゆかりの人びとや、近江の名勝があまた登場する『源氏物語』には、風向明媚な琵琶湖のほとりの情景がたくみに表現されている。千年の昔に思いをはせ、近江の源氏物語の世界を旅してみよう。
著者プロフィール
準備中
担当から一言
既刊『近江戦国の女たち』では、戦火の中でひたむきにしかもたくましく生きた女性を生き生きと描き、このたびは、女流作家の大先輩・紫式部の創作の苦闘を時代背景と近江の風土の中で繊細かつ大胆な推理で描写した源氏物語読本が完成。新たな著者の境地が広がる。
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